駒寅日記

駒場に住む🐯年生まれが日々思うことを書き連ねます。

「強い意志が未来を作る」という幻想を諦める

2024年がスタートして4ヶ月が経ちましたが、年初にたてた目標、今どうなってますか?私は、50%頓挫、50%進行中です。

勉強も、筋トレ、早寝早起きも、美容も、今年こそはテコ入れしようと思っていたんです。ですが、2月〜3月の繁忙期になると、日常の忙しさに流されて、目標を立てたことさえも忘れてしまう。これって私だけじゃないはず。

 

今年は、少しでも目標達成の打率を上げるべく、少し実験をしてみることにしました。

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実験における行動指針は以下の2つです。

  1. できるだけ意思の力を借りずに、行動をおこす習慣を作る

  2. 基礎となる思考法のインストールは、プロに頼る

 

具体的に何やっているの?ということは、別記事でご紹介しますが、そもそもの前提として「自分は意思が弱い人間である」という自意識の変化(SHIFT)がありました。

 

目標を意識し続けられるほど、私はそんなに強くない。

「目標達成」と聞いて思い浮かべるのは、大谷翔平さんの目標シート(マンダラチャート)が有名ですよね。

 www.kaonavi.jp

世界の大谷さんは、高校一年生の時に描いた目標シート(マンダラチャート)には、体づくりや野球の技術に加え、人間性や運など、8エリアの目標設定と、64の実行プランを設定しています。

 

目標を設定し、実行プランに落とし、達成度に応じて評価、再アクションというPDCAサイクルを回すことは、企業にとっても当たり前の文化になっています。もちろん私も、組織の一員として目標達成に取り組むために、歯食いしばって頑張ることもできます。

 

ただ、本質的には怠惰な私。プライベートでは、気合いを入れて書いた目標なんてすっかり忘れちゃうし、年々、「まあこんなもんでしょ」という諦めが早くなっていくし、体力的にも、馬力が効かなくなってきているんです・・・!

 

というか、そもそも、薄弱な克己心に頼っていても埒があかないのでは???ということに気づいたのです。

 

世の中のエンタメサービスは、爆速で進化しています。ちょっとスマホでお天気調べよーと思ったら、気づいたら20分、猫ちゃんの動画を見続けてたって経験、ありますよね??

AIによるレコメンデーション機能の爆発的進化によって、スマホをちょっと触るだけで、AIさんが怠惰な私の感情を先取りして、「疲れてるんだろ?これ見なよ。」っていう気の利いた提案をしてくれる、スーパー執事が手元にある時代。

そんな強烈な誘惑に囲まれていることを受け入れ、「大谷翔平のような人格者ではない」「そもそも私は、意思が弱い」という残念な自分を受け入れることで、

無意識でも行動を起こせる仕組みを作り、習慣や文化を変えていくという好循環を作ることにパワーを使う。

という、今までの自分とは違う選択肢が生まれるのではないかと考えました。

 

企業カルチャー変革にも適用できる「弱い自分を受容する考え方」

この自己認識のアップデートは、ビジネス界隈で流行しているパーパス経営/企業カルチャー変革にも適用できると思っています。

 

私自身、クライアントのパーパスを刷新するプロジェクトを担当してきましたが、いくら響きの良いパーパスを作ったところで、たくさんに業務に追われる社員の行動変容が起きるって正直無理ゲーです。全社員で必死に議論し、策定したMVVを毎日唱和したところで、それさえも形骸化していくものです。

それであれば、前提として、「人間とは、意志が弱い」という前提に立ち、日々の生活の中に、無意識でも続けられる行動する仕組み(慣習:リチュアル)を作っていくことが重要だと思っています。

最初は違和感があったり、心がゾワゾワするかもしれませんが、気づいたら、あいさつが当たり前になって、それが苦じゃなくなる。

そういう、小さな行動を低い意識で達成していくことって、ちりつもで、気づいたら組織の雰囲気が変わったり、大きな目標を達成することにつながっていくはず。

 

とりあえず、やってみる。

事例として紹介するのは言うは易しなんだけど、「自分の意思は弱い」という自己認識に立つことで生まれる可能性を感じた4月でした。

今後、ダイエット/筋トレ、ファッションなどについても、どんな習慣化に挑戦しているのか、ご紹介したいと思います。

 

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